司法書士試験の勉強方法には、独学と通信教育の両方に一長一短があります。どちらが良いかは個人の学習スタイルや状況によりますが、以下にそれぞれのメリットとデメリットを挙げてみました。
合格に必要な勉強時間
司法書士試験合格に必要な勉強時間は3,000時間が目安といわれています。 これは、1日8時間の勉強を継続しても1年かかるほどの時間です。 学生の方でも勉強時間を1日に8時間確保するのは至難の業ですよね。社会人ともなるとどうやって確保するの?ってことになります。現実的には数年かけてコツコツと積み上げていくことになるでしょう。もちろん、勉強時間には個人差があり、予備知識の有無や勉強方法次第で、3,000時間よりも短い勉強時間で合格することもできます。
独学で勉強する
メリット
- 自分のペースで学習できる:独学は、自分のスケジュールに合わせて勉強することができるため、忙しい人や仕事との両立がしやすいです。
- 費用が抑えられる:通信教育に比べて初期投資が少なくて済みます。
- 自己管理能力の向上:自分自身で勉強計画を立て、進捗を管理する力が養われる可能性があります。
デメリット
- モチベーションの維持が難しい:一人で勉強するため、モチベーションを保つのが難しい場合もあります。
- 情報収集が難しい:試験対策に必要な情報を集めるのが難しい場合があります。
- 試験対策の方針がわからない:適切な勉強計画やアプローチがわからない場合、効果的な勉強が難しいことがあります。
見解
費用が抑えられて自分のペースで学習することができますね。すでに司法書士試験の勉強に数年間取り組んでいる方や、仕事が不定期な方、自己管理能力のある方にはお勧めの方法になります。
一方で、自由が故にモチベーションが維持できなかったり、勉強の進み具合にブレが出てくることも考えられます。自分に厳しくコツコツと積み上げられない方には向かない方法となりそうです。
必要な参考書
別記事でまとめてあるのでそちらを参考にしてください
通信教育で勉強する
メリット
- 体系的なカリキュラム:通信教育は、試験範囲を体系的にカバーしたカリキュラムを提供していることが多く、効率的な勉強ができる可能性が高いです。
- ガイダンスやサポートが受けられる:専任の講師やカウンセラーからのサポートを受けることで、試験対策の方針や進捗管理に役立つ情報を得ることができます。
- 周囲との交流機会:通信教育のコミュニティやフォーラムを通じて、他の受講生と交流し、情報交換やモチベーションの維持がしやすいです。
デメリット
- 費用が高い:通信教育は、独学に比べて初期費用や受講料が高いことがあります。
- スケジュールの制約:通信教育も一定のスケジュールに従う必要があるため、忙しい人にとっては調整が難しい場合があります。
- 自己管理能力の重要性:通信教育でも自分自身の進捗管理や計画立てが必要ですが、その点を怠ると効果が薄れることがあります。
見解
独学の裏返しになりますね。費用はかかるものの体系的なカリキュラムでサポートなども受けられたりしますのでモチベーションが低下するなんて言うことは少なくなるのではないでしょうか。また、周囲と交流する機会があるかもしれません。同じ志を持った仲間がいれば心強いですね。
一方で、スケジュール通りに勉強が進まなかったりすると焦って無理をしてしまい、結果的に勉強自体を辞めてしまうことも考えられます。スケジュールから遅れてしまった場合にはリスケジュールするなど柔軟な対応が必要となりそうです。
通信講座
通信講座についてまとめたページがありますので参考にしてください。
まとめ
独学、通信講座どちらを選択しても一長一短がありますね。当たり前ですが・・・。自分に厳しく自分のペースでコツコツできる方は独学を、体系的に学習ができてあらかじめ決まっているスケジュール通り進められる方は通信講座を選択すれば良いと思います。世間では、独学での合格は難しいなんてことも言われていたりしますが、正しい方法でアプローチすれば決して難しいことはないと思います。ただ、一番避けたいのは独学で数年取り組んでも上手くいかず、最終的に通信講座を受講するというパターンですね。この場合だと初めから通信講座を受講しておけば良かったなんてことになりかねません。ご自身の性格を振り返って後戻りしない方法で取り組んでいければ最高ですね。
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