司法書士事務所で補助者として働いているけど、さまざまな理由により司法書士事務所を辞めたいと思うこともあるかと思います。
実際に私も
「このままここで働き続けることに未来はあるのだろうか」
「人間関係が上手くいかない」
と思い辞めようと思ったことは何度もありました。
しかし、なかなか相談できる人おらず悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
かつての私が悩んでいたように同じ悩みを持った人に読んでもらえれば嬉しいです。
今の事務所を辞めて他の事務所に行きたいニャ
みんな同じ様な悩みを抱えているね
✅この記事を読むメリット
- 辞めたいと思った人の事例がわかる
- 辞めたいと思った時にしておいた方が良い事がわかる
- 一人で悩まないでいい
✅この記事を書いた人
私は行政書士・司法書士・土地家屋調査士の総合事務所に4年半働きながら司法書士試験に合格する事ができました。
その後もこの業界で10年以上の実務経験があり長い受験生活と実務経験を基に、司法書士に関わる人に役に立つ情報をたくさん発信しています。
詳しいプロフィールはこちらです。
司法書士事務所の補助者を辞めたい理由
辞めたい理由は人それぞれだけど大きく分けると2つのパターンがあるね
✅辞めたい理由2パターン
・不満系
・ステップアップ系
不満系
多くの人はこちらの理由から悩んでいると思います。
特に司法書士事務所は世間とはちょっと違う世界の様に感じられます。
司法書士事務所で働いている人はどんな不満を持っているのか実際に私がTwitterで受けた相談を見てみましょう。
所長や事務員との人間関係が上手く行きません。
所長は60代で資格者は所長のみです。
他に女性の40〜50代の事務員が2名います。
いきなり申請書を作るように言われたり、帰りがけに重い仕事を振られたりして、そういったことが続きもう耐えられません。
耐えられない自分が悪いのかと本気で悩んでしまいます。
恋人に仕事の悩みを話すのですが、そもそもこの業界のことを「難しいから」と言って全くわかってくれず、話もちゃんと聞いてくれません。
転職も考えたのですが、補助者歴の浅い私を雇ってくれる事務所なんて他にあるのか?と考えてしまったり、他の事務所がもっと酷かったらどうしようと思ってしまいなかなか踏み切れません。
20代女性:勤続年数2年
他の仕事でもそうですが、人間関係がギクシャクすることはこの業界でも多いです。
というのも司法書士はちょっとクセの強めな人が多かったり、その司法書士に長年付き合って働いているようなスーパー補助者もしかりだったりします。
さらに追い打ちをかけるように個人事務所だと特に閉鎖された空間で息が詰まってしまいます。
フルタイムで閉鎖的な空間にいるのは辛すぎるにゃ
人間関係で悩むことはこの業界では多いことだね。
くれぐれも「自分がいけないんじゃないか」なんて考えないように!
パートナーがこの仕事についてよくわかってくれないのも辛いにゃ
「司法書士事務所」と聞いただけで難しそうと思わたり、社会とはちょっと異質な環境なので相談できずに困っている人は多いんだ
ステップアップ系
今の事務所に不満はないけど、ステップアップのために事務所を辞めたいと考えることもあります。
例えば次の様な理由が挙げられます。
- 自分の能力でもっと給料のいい事務所はないか
- 決済事務所だからもっと相続関連や商業登記なども実務を習得したい
- 勉強時間を増やしたいからもっと残業の少ない事務所がいい
- 職種を変えて自分に本当に合う仕事を見つけたい
事務所によっては資格者より補助者の方が長く働いてくれるからという理由で待遇面で「資格者<補助者」になる所もあるんだ
資格も大事だけど事務所のために長く働いてくれる人を必要としてくれている事務所もあるんだにゃ
>>働きながら資格を目指している人におすすめな通信講座の口コミは?
辞めたいと思ったらしておいた方がいい事3つ
今の事務所が自分の望むような状況になれば辞めなくて済みますが実際のところなかなかそう上手くはいかないのも現実・・・
辞めるか辞めないかはもうちょっと後で決めるとして、「辞めたい」と心に思いができてしまったらやっておいた方がいい事があるので3つご紹介します。
- 経歴の洗い出し
- 求人サイトを眺める
- 仕事の話をちゃんとわかってくれる人に相談してみる
経歴の洗い出し
辞めるかどうかは別として、自分が今までやってきた事を振り返ってみるのはオススメです。
例えば、「登記原因証明情報を200枚以上作成した」とか「債務整理で累計100社以上とやり取りをした」などをメモしたりしてみてください。
これをすると最初は何もわからなかったのにここまで成長したんだという事が実感できてもうちょっと頑張ってみようと思えたりするからです。
また、もし事務所を辞めることになった時には次の就職先を当然決めることになりますが、その際の履歴書や職務経歴書に今いる事務所の自分がやってきた実績を数字に表す方がアピールにもなり経歴の洗い出しは必要な作業になるからです。
求人サイトを眺める
求人サイトを眺めるだけでもいい刺激になります。
「この事務所はこんな待遇なのか」などいろいろな気づきがあります。
また普段から求人サイトを見ておけば自分がいいなと思った職場が掲載されていればそれはチャンスかもしれません。
周りの事務所を見た結果、「やっぱり今いる事務所がいい」となるかもしれません。
外を知ることで中を知る事ができるので、かなりおすすめです。
▼日本最大級の司法書士専門の転職エージェントへ潜入取材しました
仕事の話をちゃんとわかってくれる人に相談してみる
おそらく自分と同じように働きながら司法書士試験を目指していたり、予備校繋がりで仲良くなった人が一人くらいはいるのではないでしょうか?
そういう人に連絡し、今の自分の気持ちを話してみてください。
そうすれば「もうちょっと頑張ってみなよ」「それは事務所変えるしかないね」のような客観的な意見が聞けます。
ついつい試験を目指していると外の世界との交流を絶ってしまいがちですが、それだとなかなか気持ちが持ちません。
もしそういう繋がりがなければ積極的に同じような環境にいる人を見つけてみてください。
それは現実でもいいですし、SNSのような媒体でもいいと思います。
しかし、そればっかりになってしまうと本末転倒なので、そこはご注意を(笑)
まとめ
司法書士事務所で補助者をしているといろいろな悩みにぶち当たります。
辞めたいと自分の中で思ってしまった事は事実なので、「それでも頑張る」か「環境を変える」という選択肢ができます。
最終的に決めるのは自分自身ですが、少し客観的な意見を取り入れていくのがいいと思います。
ちなみに私は、「それでも頑張る」を選んだ人です。
ただそれは本当に辛い事なので、それが正解かどうかは今でも正直わかりません。
しかし、もうちょっと情報があったり周りが見えていれば違う選択をしたかなと思っています。
働きながら試験合格を目指すのは暗いトンネルをいつまで走り続けるのかわからない孤独な状態でした。
だから、今回は当時の自分が読みたかったであろう記事を書きました。
私と同じ様な境遇の人がどこまでいるかわかりませんが、そう言った人に届けば嬉しいと思いこの記事を書きました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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