司法書士試験に『独学』で挑戦する際に、一番悩むのが参考書選びだと思います。司法書士の試験範囲は膨大ですので、いかに効率的に勉強するかがポイントとなります。このため、参考書も必要最小限、かつ、必要十分なものを選ぶ必要があります。
司法書士試験の勉強に使用する参考書の選び方や、インプットとアウトプットの両方においておすすめできる参考書を紹介します。
効率よく学習を進められる参考書を選び、一発合格を目指しましょう。
参考書の選び方
自分のレベルに合ったものを1冊選ぶ
参考書選びでは、自分のレベルに合ったものを選ぶことが重要です。複数の参考書を用意すると理解不足になりやすく、重要ポイントはどの参考書も共通していることが多いです。自分が理解しやすい参考書を深く理解することで、苦手分野を克服し、試験当日の自信につながります。参考書の厚さよりも理解しやすさが重要であり、試験の専門用語を理解しながら進めることが重要です。参考書にかける費用は惜しまず、自分の理解しやすいものを選ぶべきです。値段よりも自分の理解度が大切です。
丁寧な解説がある参考書を選ぶ
独学で勉強を進める場合、難しい法律にぶつかっても分かりやすく解説してくれる人がいないのが難点です。特に学習初期でいきなりつまずくと、その後のモチベーションにも影響を与えかねません。そのため、できるだけ開設が丁寧な参考書を選ぶことをお勧めします。
インプット・アウトプット用の両方の参考書を選ぶ
独学で学ぶ際、難しい法律にぶつかっても分かりやすく解説してくれるサポートがないことが難点です。特に初めの段階でつまずくと、その後のモチベーションに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、解説が丁寧な参考書を選ぶことが重要です。
最新の参考書を選ぶ
わかりやすさが重要とはいえ、古い参考書では現在の試験内容に対応していないということも考えられます。そのため、参考書を購入する際は内容が最新のものに改定されているかをしっかりチェックしておきましょう。
多くの合格者が使用している参考書を選ぶ
多くの合格者が使用した参考書を選ぶことも効率的といえます。実際に合格者が使った参考書であれば、「わかりやすい」「合格を目指しやすい」など客観的に判断ができるからです。マイナーな参考書では、実際に使用した人の声が聞けなかったり、誤りがあった場合でも指摘されずにそのまま残ってしまっていたりするデメリットも考えられます。
おすすめの参考書
▼以下に独学で使用する、おすすめの参考書挙げておきます
山本浩司のautoma system
オートマシステムは、受験生からも多くの指示を得ている名著といえる参考書です。法律・難関試験の講座であるWセミナーの講師が執筆しており、堅苦しくなりがちな法律の知識を初心者にもわかりやすく解説してくれています。
司法書士スタンダード合格テキスト
「スタンダード合格テキスト」は、初心者から上級者まで対応できる司法書士の勉強用テキストです。このテキストは11巻に分かれており、「民法」や「不動産登記法」などの項目ごとに詳細に解説されています。特に、司法書士試験で重要な科目である民法について重点的な解説がなされています。条文や判例も多数掲載されており、各論点の理解を容易にする特徴があります。
デュアルコア商法
前述のオートマシステムは高品質なテキストですが、商法においては不足があります。しかし、この不足をカバーする手段として、デュアルコア商法が存在します。この商法は講義形式のテキストで、多くの図表が使用されているため、情報を覚えやすくなっています。さらに、過去問題も含まれており、実際の理解度を確認することもできます。
新・でるトコ一問一答
「新・でるトコ一問一答」は、情報整理や知識の確認に便利なテキストです。このテキストは試験で出題されるポイントを一問一答形式で提示しており、タイトル通りの特徴があります。解説は通常1~2行で簡潔にまとめられており、スムーズな学習が可能です。また、オートマシステムと同じ順序で問題が出題されているため、オートマシステムを使用している場合に特におすすめです。
合格ゾーン 択一式 過去問題集
「合格ゾーンの過去問題集」は、問題の量が豊富で、アウトプットに充分な時間を使いたい人に特に適しています。解説ページに図表が組み込まれており、理解が難しい部分もわかりやすく説明されています。さらに、民法のような継続的な改正がある分野にもしっかり対応しており、最新情報が提供されています。
パーフェクト過去問題集 記述式
「パーフェクト過去問記述式」は、記述式の対策におすすめです。
このテキストには過去20年分の過去問が含まれており、記述式の出題形式に慣れるのに最適です。法改正や判例の変更による問題は適切に改定されており、安心して問題を解くことができます。
さらに、申請すべき登記ごとに解説がまとめられているため、必要な部分だけを読むことも可能です。
司法書士合格六法
「司法書士合格六法」は、判例や先例に関する情報は含まれていませんが、司法書士試験に合格するために必要な全ての法令が網羅されている特徴があります。
厳選された法令が掲載されており、そのためコンパクトでありながら必要な情報が備わっています。
これまでにない画期的な一冊であり、司法書士試験に向けての準備に役立つでしょう。
まとめ
以上、おすすめの参考書になります。
学習を独学で始める方にとって、全ての参考書を一度に揃えることは良い選択肢ですし、ある程度学習が進んでいる方は必要な参考書だけを購入しても問題ありません。効率的な勉強を実現するためには、自身に合った参考書を見つけることが一番大事なことです。ここで挙げた参考書は実績があり、かつ定番のものですので、これらを選べば大きな間違いはないでしょう。それに加えて、不足している部分があれば後から追加で購入するというアプローチも有益です。
また、自分に合わない参考書を使い続けることは苦痛となる可能性があります。その場合は、新しい参考書を購入するという選択肢も検討すべきです。
独学での学習でも司法書士試験の合格は十分可能ですが、やり方を間違えてしまうと結果は伴いません。今回挙げたおすすめの参考書を揃えたうえで学習をスタートさせましょう。
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