司法書士業界にいると「あの事務所はブラックだ」とか「こんな事務所はブラックだ」なんて話を一度は聞いた事があると思います。
今回はそんなブラック事務所の見分け方と特徴を解説します。
なお、私のプロフィールはこちらです。
私も以前に、完全にブラックではないものの限りなくブラックに近い事務所に5年以上在籍していましたので、参考にしください。
ブラック司法書士事務所の特徴
私の経験・周りの事務所を見聞きした情報から以下のような特徴が共通点として浮かび上がってきました。
ブラック事務所の特徴
- 一見活気があるように見える
- 体育会系
- トップダウン型経営
これらが全て当てはまっているからと言って直ちにブラック事務所認定はできませんが、これらに当てはまっている場合はブラック事務所である可能性が非常に高いです。
以下特徴について詳しく解説します。
一見活気があるように見える
ブラック事務所は案件が多い故にブラックになってしまいがちで、案件が多い分事務所自体は忙しく、活気があるように見えます。
スタッフの人数もたくさんいる場合が多いのでワイワイしています。
しかし、案件数が多くてスタッフが多いという事はそれだけたくさんのコストが掛かっているという事です。
事務所というより会社組織のような司法書士事務所(法人含む)の代表はコスト意識も高いので残業代や昇給条件などが曖昧にされている場合もあります。
面接の際にしっかり確認するようにしましょう。
体育会系
繁忙期などは時間に追われているので事務所がピリピリしたムードになりがちです。
そういった時に根性論で乗り越えようとしがちなのもブラック事務所の特徴です。
根性論が悪いわけではないですが、つまりはその事務所の業務システムが未熟である事の裏返しです。
司法書士事務所は昔は全て個人事務所で「法人」という概念が登場したのは、平成15年以降なので組織マネジメントが未成熟な業界です。
もし事務所に入ってから「ここの事務所は業務がイマイチうまく回っていないな」と思ったら要注意であると言えます。
トップダウン型経営
司法書士の事務所は当然代表も司法書士の資格を有しているわけですが、そうなるとどうしても自分の判断が1番であると思ってしまいがちです。
実際に事務所を自分一人からここまでやってきたんだという自負があります。
少人数ではそれでよかった事が、スタッフの人数が増えることによって様々な人の考えや思いが交錯し今までやってきたことが通用しなくなります。
それになかなか気づけない、周りの人が言ってくれない(言えない)のでトップダウンになってしまいます。
そういった事務所はたくさんのスタッフがいながらもスタッフの意見が反映されず更なるトップダウンを加速させてしまいます。
トップダウン型の事務所かどうかは普段の周りのスタッフの対応を見ていれば一目瞭然です。
やたら代表をヨイショする人が多い事務所はトップダウン型である可能性が濃厚です。
ブラック事務所の見分け方
ブラック事務所かどうかのチェックシートを作ってみました。
おおよそ半分以上当てはまる場合には、事務所を変えるかどうかを考えた方がいいかもしれません。
✅ブラック事務所チェックシート
- 残業が多い
- 残業代が出ないor謎の方法で計算
- 休日出勤が多い
- ボーナスが仕事量に対して少ないと感じる
- 就業規則がない
- 退職金もない
これはブラック事務所かどうかを判断するポイントであると同時に、あなたが面接の際に確認しなければならない事でもあります。
そして、おそらくあなたが理想とする事務所を思い浮かべたときにそれを全て満たす事務所というのはなかなか存在しないかもしれません。
なので、大事なことは、
自分がどこまで許容できて、どこからが譲れない部分なのか
をしっかり事前に決めておく事です。
それを決めておくだけで間違いなく事務所に入ってからの後悔が格段に減ります。
まとめ
ブラック事務所は誰しも避けたい事務所です。
しかしながらその見極めをするのは難しいのが現実です。
ブラック事務所に入ってしまうと人によっては心身ともに疲弊してしまい、その後の司法書士人生に大きな影響を与えてしまう事もあります。
どんな事務所で働くかは間違いなくその後の人生を左右するのでしっかりとした準備をして就職活動することを経験者の私からあなたに強くお勧めします。
脅かすような事ばかり言ってしまいましたが、そんな事務所ばかりではないのもまた事実なので、あなた自身でしっかり見て感じて決めてみましょう。
事務所探しに悩んでいる人はこちらの記事でも詳しく解説しているのでよかったらご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント投稿はコチラ