資格試験の受験生の中には、社会人として働きながら合格を目指している方も多いのではないでしょうか。
社会人として働きながら受験勉強もやる、というのは並大抵の努力ではありません。
勉強時間でいえば専業受験生には敵わないので、いかに効率的に勉強するかということが、社会人が働きながら合格するための鍵であると言えます。
なので、今回は、社会人として働きながら実際に司法書士試験に合格した私の勉強方法について解説していきます。
なお、私のプロフィールこちらです。

1年目は、仕事をせず専業受験生として1年間、基礎講座を全て履修しました。
その後は答練や模試のみを受講しながら社会人として働きながら勉強しました。
2年目からは、司法書士事務所で補助者として働きながら、勉強をし土日に答練を受講するという日々でした。
これが4年目まで続き、
「このままではいかん」
と思い、4回目の試験を受けるちょっと前から5年目のはじめにかけて勉強方法を変え、5回目でようやく合格することができました。
つまり勉強方法を変えてからは1年かからずに合格をすることができました。
何を隠そう、私は4回目の試験まで「足切り点」にすら届かなかった人間です。
最後の1年弱で合格するレベルにまで達したということは、皮肉なことにそれまでの4年間の勉強方法が間違っており、最後の1年弱の勉強方法が正しかった(私には合っていた)ということが明白になってしまいました。
今となっては、これから司法書士試験、もしくはその他の国家試験に挑む人にとって、私の失敗談が少しでも有益な情報になるのではないかと思っていますので、是非最後まで読んでいただければ嬉しい限りです。
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働きながら司法書士に合格した私の勉強方法

そもそも皆さんは自分の勉強方法というものを確立していますでしょうか?
5回目の試験で合格したと先ほど述べましたが、実のところ、私は4回目の試験まで、つまり、4年間は勉強方法を確立できないでいました。
このことが私の合格を遅くさせた一番の原因だと思っています。
なぜ、勉強方法を確立できないでいたかというと、何をどれだけやればいいかということがわからなかったからです。
その結果、全ての問題に振り回され、学習量が増え、それを自身で消化できず、基礎的なことが理解できていないということになってしまいました。
そんな時、一緒に勉強を始めたのに専業受験生をしていて、先に司法書士試験に合格した友人からこんな言葉をかけられました。
100の曖昧な知識より、10の確実な知識
正直この言葉で全てが変わりました。
そこからは答練や模試の問題は手を付けず、過去問を100%理解することに専念しました。
という訳で勉強法は、過去問だけをやればいい!
が結論だと批判もあるかと思いますので、具体的に過去問をどういう風にやったかや、過去問を解く上で意識した点を解説します。
なお、今回紹介する勉強方法は、基礎講座を学習し終えた人向け、中上級者向けのものとなっています。
なぜかというと、私自身そうだったのですが、ある程度勉強歴もあるのになかなか成果が出ない人というのは、やはり何かしら勉強方法が良くない可能性があるからです。
初学者の方は、どんな形であっても一度全教科を回してある程度試験全体を理解する事が大事なので、勉強方法を意識するよりもまずは「勉強量」を意識しましょう。
具体的な勉強方法

過去問が大事ということは資格試験受験生なら耳タコ状態でしょうが、ただ漫然と過去問を解いているだけだと得るものが少ないです。
準備する物
全教科の過去問
基本的に全教科です。しかも20年分くらいあるといいです。
最低でも10年。
B5リングファイル 26穴
穴が少ない物だと、量が増えてくると破れる可能性があるので、色々試した結果この26穴のリングファイルにしました。
ルーズリーフ 26穴
ノートではなくルーズリーフにするのは、各項目事に分けられて、しかも後から追加できるからです。
総則、物権、債権などで分けていくといいです。
勿論物権の中でも抵当権とか分けて項目を作るのもアリです。
シャープペンシル
基本的にルーズリーフに書き写す際はシャーペンでやります。
消しやすいというのがメリットなのでシャーペンにしました。
4色ボールペン
書き写したものにはガンガンボールペンでマークしてOKです。
重要なポイント、用語、関連などを書き込んでいきます。
どうやってルーズリーフに書いていくか
もうお気づきだと思いますが、基本的に過去問はルーズリーフに書き込んでいきます。
二度手間だとか、時間がもったいない、非効率などの批判はあるかと思いますが、私は手を動かして覚える、に賛成派です。
こと司法書士試験においては記述という、スーパー書きまくりタイムがあります。
それに慣れさせるためにも手を動かす訓練をすることは決して悪い事ではないです。
なお、最初のうちはルーズリーフに書くことが多いですが、最終的には書かなくてよくなるという状態になるのでご安心を。
基本的には、もう間違えることはないと思う問題以外をルーズリーフに書いていきます。
言い換えれば、間違えた問題、間違えそうな問題です。
要は、できる問題はもうやらないということです。
そして、ルーズリーフの左側から5センチくらいのところに縦に線を引きます。
線の右側に問題を書いていき、左側には重要度や関連の問題へ飛べるようにします。
この時問題には頭に通し番号を付けておくと、「この問題は相続の12問目に関連する」としたら、相続12のように線の左側に書きます。
こうやって色々と問題を関連付けて行くことが大事です。
意識すること
ここまで用意できればあとはひたすら過去問を書き写します。
ここで、意識することを挙げます
- 問題は解かなくてもいい
- まとめる
- 関連付ける
- 違いを理解
問題を解こうとすると、正誤に一喜一憂してしまいがちなので、問題を読んだら即答えを見てもいいです。
重要なのは理解できているかどうかです。

まとめる・関連付ける・違いを理解する、ということは試験の本質と言っても過言ではありません。
先程も述べましたが、ルーズリーフの左側に関連やまとめなど、他の問題に飛べるようにしたのは、これを意識するためです。
試験問題で鍵となるのは必ず違いを問う問題や似たような規定についての理解です。
徹底的にまとめ・関連付け・違いを理解しましょう。
完成した後は?
書き写し作業は最初は手間がかかりますが、徐々に減っていきます。
私は完成するのに半年くらいかかりましたが、1日3時間の勉強時間だったので、皆さんならもっと早く終わると思います。
書き写しの作業があらかた終わればあとはひたすらこの自作の問題集を回していきます。
私は最終的には自作問題集を1日で全部回すようになりました。
資格試験は、過去問をどれだけ回せたかが合格の鍵だと言われますが、この問題集を作ることによって恐ろしいスピードで過去20年近い全教科の過去問を回せるようになります。
しかも自分が苦手だったり、理解が浅い部分を集中的にこなせて且つ、まとめ・関連・違いを意識して回すので、他の人の勉強よりも何倍も効率的に行うことができます。
そうなると、実際に答練や模試で問題を解く時に今まで迷っていた択が鮮明に切れるようになります。
そしてわからない問題が出てきてもわかる択から切る事によって自然と答えがでるようになります。
通常、択一だとみんなが迷うような択が最終的に残ってしまい、最後の2択が切れないという事が多いと思いますが、これが格段に減ります。
まとめ

いかがだったでしょうか。
私は、働きながら受験生をしていましたので、どうやったら効率的に勉強できるか?を追及して勉強方法を確立しました。
途中は本当に苦しく、合格への糸口が全く見当たらず司法書士試験は無理ゲーなんじゃないかと思うほどでした。
しかし、結果的には今回紹介した勉強方法が私にはピッタリだったので、合格する前の年までは、足切り点を超えたことすらなかったのに最後の1年で合格するレベルまで達しました。
全ての人に当てはまるものではないかもしれませんが、資格試験の受験生で勉強方法が確立していなかったり、行き詰っている人にとって、少しでも参考になればうれしいです。
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