司法書士試験の筆記試験が合格すると次に待ち受けているのは口述試験です。
口述試験に関しては「普通の人であればまず落ちることはない」と言われますが、実際にどんなことを聞かれるのかはやはり気になるところ。
今回は、司法書士試験の筆記試験を合格した人を対象に、口述試験の内容と対策を実際に司法書士試験に合格した私が解説します。
詳しいプロフィールはこちらです。
それでは解説に行ってみましょう。
司法書士試験の口述試験の内容
司法書士試験の口述試験の内容は以下のとおりです。
日程
日程は、例年10月25日前後に行われています。
土日に開催されるわけではないので、既に何かしらの職に就いて筆記試験に合格した人は、日程を調整する必要があるので注意です。
筆記試験合格後に郵送される受験票をしっかり確認しましょう。
会場
例年の会場は次の通りです。
筆記試験の会場 | 口述試験の会場 |
札幌 | 札幌 |
仙台 | 仙台 |
東京・横浜・千葉・さいたま・静岡 | 東京 |
名古屋 | 名古屋 |
大阪・京都・神戸 | 大阪 |
広島 | 広島 |
高松 | 高松 |
福岡・那覇 | 福岡 |
注意すべきは、筆記試験の開催地と口述試験の開催地は必ずしも同じ開催地ではないということです。
こちらも受験票に記載があり自分で任意に選べたり、変更できたりはしないので、確認しましょう。
出題範囲
- 不動産登記法
- 商業登記法
- 司法書士法
この3科目について質問されます。
この中で実は1番対策が必要なのが、司法書士法です。
司法書士法は筆記試験の科目でもありましたが、口述試験においては、
司法書士法第1条と第2条の暗記がマストです。
もうこれは理由抜きに覚えてください。
(司法書士の使命)
第一条 司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。
(職責)
第二条 司法書士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
内容
口述試験は面接のような形式です。
試験管が2人居てその前に自分が座ります。
最初に聞かれるのは
- 受験番号
- フルネーム
- 生年月日
そして試験スタートです。
試験時間は10〜15分です。
口述試験は受験者を落とそうとする試験ではありません。
なので、もし聞かれたことが考えたけれどわからなければ素直に分かりませんと言う事が大切です。
私は、登記の主登記になる場合と附記登記になる場合を「この場合は?」というのをいくつか聞かれ、完全に思考停止しました(笑)
口述の出来は自分の感覚だと4割くらいのイメージでした。
それでもなんとか合格できたので皆さんもそこまで神経質になる必要はないと思いますので、司法書士法1条2条だけでも覚えて当日に臨みましょう。
口述試験は当日に試験会場へ時間通り行って受けることが最大の目的です。
口述試験対策をするのもいいですが、それよりも口述試験の日程に合わせて体調を整えておく方が遥かに大事なので、そこは忘れないようにしましょう。
よくある疑問
ここではよくある疑問をまとめてみました。
口述試験の際の服装は?
口述試験の際の服装の決まりはありません。
私の見た限りだと9割の人がスーツで残り1割が私服でした。
私服だったから落とされたということもないとは思いますが、スーツで行くのが無難と言えるでしょう。
合格率は?
司法書士試験の口述試験についての合格率は公式に発表されてはいません。
しかし、お伝えしているとおり、受ければまず間違いなく合格できる出来るので合格率にとらわれず安心していいと思います。
万が一口述試験に落ちたら?
まず間違いなく受かるとはいえ、「もし落ちてしまったら・・・」と不安になる人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
翌年以降の司法書士試験の筆記試験は免除になります。
もちろん本当の意味での最終合格は口述試験に合格した後でなければ出ませんが、司法書士試験の99.9%を占めると言っても過言ではない筆記試験が免除になるので、翌年はしっかり口述試験を受けて最終合格を決めましょう。
まとめ:口述対策
口述対策をまとめると次の通りです。
✅口述対策
- 司法書士法第1条第2条は丸暗記がマスト
- 口述試験は受けることが最大の目的なので体調管理をしっかりする
何度も言いますが、口述試験は受けることが至上命題です。
当日会場に行ってさえしまえば、目的は9割型達成できています。
筆記試験に合格できるだけの知識があなたにはあるので、そこまで気負わず「同期の仲間を見つけに行こう」くらいの気持ちで行きましょう。
口述試験が終われば中央研修・単位会研修・配属研修・特別研修など司法書士としての日々が始まります。
口述試験に限らず体調管理が重要になりますので、これからも体には気をつけて司法書士の世界で頑張っていきましょう!
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